インデックス投資派の熱烈な支持を受ける本に「株式投資投資の未来」があります。

著者のシーゲル教授は、過去200年間のデータを徹底的に調べ上げながら、長期投資の基本原則について説明しています。

本書の重要な点について要約します。

 

成長の罠

どこかに投資する時に
「これから急成長するとこを買いたい」
と思わないでしょうか?

一般的な感覚としては、成長性のある業界や企業に、お金を預けておいたほうが、リターンが高いのではないかと思います。

実はこれが逆で、成長性が高く人気もあるとこに手を出すと、投資家の期待の分、割高で購入することになります。また競争も激しく、生き残るところは一握りです。

それより、既に成熟しているとこに投資し、配当を再投資していった方がリターンは高いと言っています。

これを本書では、「成長の罠」と呼んでいます。

配当の重要性

本書では、配当再投資の重要性を強調しています。

1871年から2003年にかけて、インフレ調整ベースで、株式の累積リターンの97%は、配当再投資が生み出してきた。値上がり益(キャピタルゲイン)が生み出した部分は3%にすぎない。

投資で得られる利益には、
キャピタルゲイン(値上がり益)
インカムゲイン(配当金)
の2種類があります。

一般的には、キャピタルゲインに目を奪われることが多いと思います。

本書のデータによると、
1871年に株式に1000ドル投資して、配当を再投資した場合、2003年末のリターン総額は、インフレ調整ベースで約800万ドル。
配当を再投資しなかった場合は、25万ドルに満たないです。

株式のリターンを長期的に調べてみると、配当の大切さがわかります。

株式の優位性

本書で、最も重要と強調するのが、下記の図です。

 

これは過去200年間を期間として、米国株式、長期米国債、短期米国債、金、ドルを対象に、インフレ調整後のトータルリターン(キャピタルゲイン、配当、利息を含む)の推移を累計ベースで示したものです。

株式は、1ドルが、597,485ドルになっています。
長期では、株式のリターンの優位性を示しています。

反対に、ドルは、0.07ドルに下落しています。
インフレの影響力も長期で見るとものすごい破壊力になります。

もちろん、今後もこの傾向が続くとは、言い切れませんが、インフレに対抗する手段としても、株式の圧倒的な優位性がわかります。

国際的な分散が有効

米国、欧州、日本など先進国は、急激に高齢化が進み、労働者人口の減少が問題になっています。

退職者が、金融資産の売却を始めると、資産価値の下落も予想されます。

この解決策としては、人口の80%以上を占める途上国が発展していくことによって、先進国の労働力の減少を補い、新たな金融資産の買い手が生まれてくることを想定しています。

これからは、世界を1つの経済として考えていくことが重要と述べています。

これを「世界的解決」と呼んでいます。

そこで、ポートフォリオの40%は、国際的に幅広く分散する、グローバル・インデックスファンドを勧めています。

まとめ

本書で説明する、長期投資で成功を収めるポイントは、成長の罠を避け、時に裏打ちされた価値にしがみつくことです。

「所詮は、過去のデータで、将来は保証できないでしょ?」
と思うかもしれません。

ですが、歴史的な背景やデータを知っていると、それを参考にして投資方針を定めることができるし、誰もがはまりがちな落とし穴は避けられると思います。

ぜひ、積立投資をするうえでの参考にしてみてください。